Summary
こんにちは。前回好評だった「体重と記録の相関について」のテーマについて、先日800mにおいて関東インカレ出場を決めた土田選手について書こうと思います。
長い文章が苦手な人のために、ざっくりいうとこんな感じです↓
- 土田選手の体重(体脂肪率)と800mのタイムには相関があった。
- 昨年の同時期と比べて4㎏体重が落ち、タイムは4秒向上した。
- これからの土田選手のさらなる活躍が期待される。
Introduction
それでは、本編のスタートです。
ところで、私たち中距離パートは体重や体脂肪率についてそれほどセンシティブではありません。パートの平均体脂肪率は9%です。(パートの構成人数=10人程度)
パートで飲み会・BBQ・マグロパーティを開くこともしばしばです。ただし、土田選手は以下の理由により、体重と体脂肪率を減らした方が良いのではないかということになりました。
- 体脂肪率がアスリートしての適正範囲を超えている。(当パート独自の判断)
- 井上選手の取り組みにより、体重を減らすことがタイムを縮める上で効果そうだとわかった。
- エースである河合選手と身長は同じくらいで、体組成の違いは体重と体脂肪である。(水分量・筋肉量・骨量は同じ)
Results & Discussion
以上が体重とその時の800mのタイムをグラフにしたものなります。(対校戦を除く)
体重とタイムの相関がある程度ありそうだということがわかります。(統計学は用いておりません)
2017年について
前回の記事にもあるように、2017年の取り組みとして、パート全体で「体組成を毎週測定し、データをとる」ということを行いました。
しかし、井上選手と違い、土田選手は「個人としても体重を減らそう」という意識が生まれず、食生活に特に改善はおきませんでした。
夏頃体重が落ちていますが、これは以下2点が原因として列挙できます。
- 夏は発汗など体重が落ちやすい。(ほとんどのすべてのメンバーについて見られた傾向)
- 本人曰く、食欲が落ちた。(いわいる夏バテ?)
2018年の取り組み
2018年では土田選手を含む3名は以下の取り組みを行いました。
- 毎日体重と体脂肪率を記録する。
- 毎日食事のメニューと大体の量を記録する。
また、土田選手個人の取り組みとして、以下の取り組みを行いました。
- ジョグを行う日を増やした。
2017年と2018年の違い
5月の体重が昨年より約4kg低下
チームと土田個人の取り組みが功を奏したのかもしれません。後者の可能性が高いです。根拠は示せませんが。
5月のタイムが昨年より約4秒向上
割愛
体重との相関係数が昨年より減少
タイムが上がった原因が体重だけでないことを示唆する根拠であると考えます。この記事のテーマから外れるので詳細は割愛しますが、持久力、スピード持久力が向上していることは冬季練習の結果から明らかです。冬季の体重は昨年と変わらないため、これは体重と無関係と推察できます。
Future prospects
800mのタイム
今季1分53秒台は狙えるのでは?
詳細は割愛します。
筋肉量の維持
前回の井上選手の記事にもあるように、スピードを維持するためには筋肉量を落とさないことが重要と考えられます。体重と体脂肪率だけでなく、筋肉量をモニターしなければなりません。
幸い、ここ1年半の土田選手の筋肉量は60-61㎏で安定しています。
Supplemental Data
体脂肪率について
以上が体脂肪率とその時の800mのタイムをグラフにしたものなります。
もともと、2018年の取り組みでは体重というより体脂肪を減らすことが目的でした。
下記の理由により、今回は体重にフォーカスしました。
- 前回の井上選手の記事との関連性を持たせる。
- 体脂肪率の測定は誤差が大きい。(個人的な考え)
体脂肪率にフォーカスしたり、体重と比較することにより、違った結論が導かれるかもしれません。
食事の違い
体脂肪率に問題がない人も食事の記録についての取り組みを行い、両グループにはどのような違いがあるのかを調査しました。
すると、問題のあるグループには次のような特徴があることがわかりました。
- 間食が多い(回数・量ともに)
- 朝からカレーなどを摂取し、結果的に摂取カロリーが多い
感想
ちょっと論文チックに書いてみましたが、やはり苦手ですね。現役の学生からバカにされそうで恥ずかしいです。
そもそも相関といってもサンプル数は井上選手を含めても2ですしね。
ともあれ、土田選手おめでとうございます。これからも頑張りましょう!
以上、アドバイザーの笠原でした。
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