他パート選手との対談①(長距離 松井将器選手)

東工大中距離パートのメンバーが他パートの人と語ることによって、普段とは違う視点や知見が得られることを期待した企画です。

第1回の今回は長距離パートの松井将器選手を招きました。中距離からは河合正貴選手が対談というか飲み会という形で話に参加しています。

松井将器(Matsui Masaki) 

 

PB:14分05秒(5000m)/28分51秒(10000m)/60分32秒(20㎞)/64分39秒(ハーフマラソン)/2時間14分54秒(マラソン)

以上すべて工大記録

 

先日の東京マラソンでは自己記録を更新、この記録は日本学生歴代30位くらい。この春大学院を修了し、学生陸上を終えた。

 

1500mにおいても、東工大歴代3位の3分54秒の記録を持ち、修士1年までは中距離パートを助けてくれていた。

14分30秒ぐらいが出ればいいかなと思って入学しました。

ー6年間お疲れさまでした。日本インカレ10000m入賞、日本学生個人選手権5000m2年連続入賞、10000m28分台、2年連続箱根駅伝出場、その他対校戦通算42勝、工大記録更新19回、対校駅伝12戦全区間賞そのうち11回の優勝、、、と素晴らしい6年間となりましたが、入部時はこれを想像してました?

(松井)思ってませんよ。14分30秒くらい出ればいいかなと思っていました。

ー中学ではジュニアオリンピック上位入賞という成績でしたけど、高校時代は故障に苦しんだと聞いています。足が抜ける症状にも苦しんだとか?

(松井)そうですね。大学1年の時も1度なりかけました。大学では、コーチにも治療院の先生にもお世話になりました。

(河合)僕も足が抜ける症状は経験しました。

―意外な共通点ですね。河合選手も全日中で上位入賞してその後高校では伸び悩んだり、東海地方出身とか、意外に共通点多いですね。

自己記録を更新した後のお酒は最高。

ーそんな共通点の多い河合選手から見た、松井選手の初めの印象は?

(河合)初めて松井さんのレースを見たのが松井さんが4年の時の関東インカレ2部ハーフの時です。7位入賞されていて、OBの方から焼酎をもらっていました。それを見て、大学生ってレースでいい結果を出すとお酒がもらえるんだって思いました笑

―二人とも大の酒好きという共通点もありますね。

(松井)対校戦で勝った後や自己記録を更新した後のお酒は最高。

(河合)そうですよね。

(松井)レース前やレース中はこれ終わったら飲めるぞ。って思ってます。

(河合)わかります。緊張ているときは良くそう思いますね。

(以後お酒と陸上の話が続くが割愛。)

ーでも治療院の先生に怒られたりしない?

(松井)飲みすぎるとすぐばれますね。最近は「松井君は飲まないと調子狂うから」と言われるようになりました笑

(河合)僕が通っているところは治療後はお酒禁止です。厳しい先生なので、頻繁に飲んでるとは言えないですね。「遊びならいいんだよ」と言われるのがオチです。

(松井)楽しんで走ることが一番大事!

 

エースが負ければチームが舐められる。

ー2年時にはすでに競り合う練習相手もいなかったけど、それはどうでした?

(松井)あんまり気にならなかったです。自分でペース作るのは得意ですし。練習で相手がいない分、レースでは楽しめる。記録会などでは高校の同期との対決を楽しんでいました。

ーなるほど。では関東インカレなどを除く、東工大が全種目参加する対校戦はどうですか?3年時くらいからは無敗だったと思います。どんな思いで走っていたのですか?

(松井)やはり、自分はエースなので、エースが負ければチームが舐められる、という思いが強かったですね。

ー関東インカレや箱根駅伝、マラソンなどに参加しながら、部の対校戦に6年間全て出場したことはすごいことだと思います。

(松井)けがをした時期もありましたが、対校戦欠場は避けられたので良かったですね。でも1回だけ就活で13大戦を欠場しました。

ーそれは仕方ない笑

(松井)1年時の荒川対校駅伝に初優勝したのですが、それが私にとっての初めての駅伝優勝だったので、印象に残っています。また、同じく1年時国公立対校25大駅伝では逆に負けてしまって悔しかったですね。

ー今年のチームの対校戦の目標の中で、具体的な目標の補足として、「松井さんがいない上で、厳しい目標に挑戦しよう。」といったことが掲げられていました。

(河合)僕もそんなことを言われる選手になりたいですね。

ー今日は本当にありがとうございました!これからも頑張ってください!

(松井)また飲みましょう!